緋冠龍
(Therocactus hexaedrophorus var.fossulatus)
このサボテンはテロカクタス属の優品で、灰青緑色の球体から紅白色の長い
刺を出す美しいサボテンです。大きな白花も綺麗です。
昔から人気が高く、業者さんや趣味家により良品が作り出されています。
特に、刺の変化が多様で、刺の色、長さ、太さ、うねりなどのタイプの違いが
見られます。
そういう刺に惹かれて蒐集、繁殖をしています。
生長スピードはゆっくりですが、丈夫で作りやすいサボテンです。ただ、赤ダ
ニには要注意です。赤ダニと言えば、鳥羽玉・精巧丸・コリファンタ類を好み
ますが、緋冠龍にもきます。昨夏、前三種に赤ダニが見られないので油断を
していたら、緋冠龍が被害に遭いました。
緋冠龍は中型種なので、同じ刺物のフェロカクタス属ほど栽培スペースを取
らないので有り難いです。それでいて、作り込む程に刺が密生して風格が出
てきます。ご紹介する緋冠龍の多くは、10年~15年生です。
これからが楽しみな苗と言えます。
緋冠龍の刺、いろいろです。
紅色の太い刺です
同じく、紅色の刺です
うねる刺は見応えがあります
太くて、白っぽい刺です
珍しい茶色系の長刺です
ハリネズミの様な直刺です
赤味の強い刺、これで太く・うねれば理想の刺です
緋冠龍の花、刺の狭間から咲きます。
淡い桃色を帯びたような白花です。花径6センチ程度。春咲きです。
螺旋稜の旧来タイプの緋冠龍。長年作り込んだ大球の開花です。
うねる刺が、開花の邪魔になりそうです
それでも、なんとか開花しました
これも
なんとか開花
ご覧いただき有り難うございました。
夏日のような天気が続いています。皆様、お体をご自愛下さい。
今週末は、久し振りに採集旅行に出かけようと思います。