ひろしまの街
皆さま こんにちは
今日は朝から大雨で肌寒い一日になりました。
今年も廣島の街をぶらぶら歩いてみました。
連休明けで新幹線は混雑もなく快適でした。平和記念公園は、春の
修学旅行シーズンを迎え、沢山の大型バスが乗り入れていました。
児童・生徒さん、外国人観光客が大勢訪れていました。
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原爆ドームの直ぐ傍に、原民喜(詩人・小説家)の石碑があります。こ
れまで気付かなかったのですが、三月に訪問をした教え子の手紙に原
民喜のことが書かれていたので、このたび見ておかなくてはと思いまし
た。
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原民喜、峠三吉、中沢啓治は、廣島出身の著名な小説家、詩人、漫
画家です。
原民喜の『原爆小景』(構成詩)に収められている「コレガ人間ナノデス」
「水ヲ下サイ」、それに峠三吉『原爆詩集』の代表作「にんげんをかえせ」
は、周知の作品と思われます。
大阪府では、以前に『にんげん』という副読本を全児童・生徒に無償配
布しており、子どもたちはこれらの原爆詩を学ぶ機会がありました。
最近では女優の吉永小百合さんの朗読活動が知られるところです。
中沢啓治はDoremifaの母校、市立神崎小学校(氏の在学当時は神崎
国民学校)の出身。代表作・漫画『はだしのゲン』は、これも日本中の多く
の方に愛読されていると思われます。主人公の中岡元が被爆の街で逞し
く生きる姿が描かれています。廣島弁の漫画、熱烈なカープファン、廣島
にとって大切な人です。
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袋町小学校を訪ねました。(昨年は本川小学校を訪問)
学校は爆心地から460mに位置しており、原爆投下により、児童・教員の
ほとんどが一瞬にして命を失ったそうです。当時、崩れなかった鉄筋コンク
リートの西校舎の一部が保存されていました。
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校舎内には、被災者の消息どを知らせる「伝言」黒板が残されていました。
これら、被爆直後の状況は、原民喜の小説「夏の花」に詳しく描かれてい
ます。
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市井の人が一瞬にして命を奪われ、一瞬にして平穏な日々を喪失してしま
います。戦争は、残酷でとても悲惨です。想像しがたいことですが、想像する
ために、広島市は沢山のものを遺しています。「ひろしま」に来ると、色々と思
いを巡らすことができます。
(続)
ご覧いただきありがとうございました。