市ノ川鉱山を探索しました
先日の日曜日、Sさんと市ノ川鉱山に出掛けました。今年の採集締めで
す。
前日に、西条市内のホテルに宿泊。午前8時にホテルを出て市内の「湧
き水」ポイントへ。美味しい天然水をペットボトル4本に詰めて持参。
途中に眺めた石鎚山(いしづちさん)は標高1982m、西日本の最高峰
です。
ここから市ノ川鉱山までは車で約30分ほど細い山道を登ります。
水晶の探索
山道をゆっくり登りながら転石に目を凝らします。真っ白い石英や輝安
鉱らしき石は折々目にしますが、水晶はそうそう転がってはいません。
それでも幾度か歩いた道です。偶然に出会える予感がして足が進みます。
随分、登ったところで、Sさんが水晶をゲット。えっ、どこで?、ここ!、谷
側に?!山側から転がってここへ・・・?
そうこうするうちに、Sさんは、また谷側の道端から2個目、3個目を採取。
三個も出れば偶然ではなく、採集モード・スイッチОN!(写真は最初の1個)
ザックを道端に置いて谷側の斜面へ。下草を掻き分けてみると、ある、あ
る。やったねー。
降りながらの採集は要領が悪すぎる。それで一旦、斜面下まで40メートル
下降。
幅20メートルの範囲を二人で登攀しながら拾うことに。下草を掻き分けて
見て行くのも水晶ゴロゴロなら苦にならず。
市ノ川鉱山は明治8年(1875年)から昭和32年(1957年)まで稼動。アン
チモンの原料鉱石である輝安鉱の産地として世界的に有名。
水晶は不要な鉱石として坑口から廃棄されてズリとして一帯に転がっていま
す。
地方の鉱山、そして大きな鉱山だから石人さんの手付かずのズリもあり。
♪「疲れを知らない子どものように」、お昼をはさみ四時間をノンストップで遊
びました。
採集が先行して、ずっと気になっていたのが坑口の所在。
露頭が無いのだから、坑口がどこかにあるはず。こちらに無ければ、山側斜面
に・・・。
坑口探し・・・ありました!谷側の道の傍。これだから気付かない。枯れ枝と土を
払って覗いてみると、暗黒のトンネル。そっと埋めて、午後2時にタイムアップ。
過分なお土産とフユイチゴ(冬苺)の赤い実が印象にのこる採集になりましたよ。
採集した水晶から
①仔持ち水晶、下部は鉱物を含有し淡青・黒色を帯びています。
②柱面に黒味を帯びるのも市ノ川水晶の特徴
③同、太くて大きいサイズ
④鉱物が付着
⑤輝安鉱と水晶の共生(輝安鉱は母岩の上部に)
⑥ズーム、輝安鉱の結晶
ご覧いただきありがとうございました。