アリオカルプスの季節(完)
冷気日増しに加わる時節になりました。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか。
温室のアリオカルプスたちの「秋祭り」も終わりに近付きました。
10月初旬に亀甲牡丹ヒントニーの花を見てから一ヶ月少々、サボテンの花
を満喫することが出来ました。
残念ながら、今秋、とうとう開花を見なかった苗に、三角牡丹2本、亀甲牡丹
1本、姫牡丹1本がありました。いずれも輸入球です。最近の気候の変化が
サボちゃんにも微妙に影響したのでしょうか。自生地からやって来たサボち
ゃんは、やはりデリケートです。
先のブログ以降に開花したサボちやんの花をご紹介します。
ご覧いただけると幸いです。
連山(れんざん) Ariocarpus lloydii
鈍三角の疣が重なり合って扁球状に育つ。写真は輸入球。
連山の花、紫紅色。
連山の自生地
自生地では強光線下にあり、肌色が赤茶けた球や、白粉を吹いたようなものが
見られる。
亀甲牡丹(きっこうぼたん)A.fissuratus
連山に似ている。疣の表面に縦横の深い亀裂があり、亀の甲に似ていること
からこの名称となっている。
写真は輸入球。花色は連山と同じ。
亀甲牡丹ゴジラ
通称、「亀甲牡丹ゴジラ」と呼ばれている。
疣の表面に突起が見られる特異タイプ。
黒牡丹(こくぼたん・くろぼたん)A.kotchoubeyanus
大きいサイズで12センチ程度。小さな三角形状の疣が密生する。
写真は輸入球。紫紅花。
黒牡丹の自生地
蟻の目線で写真を撮りました。黒牡丹がどれか分かりますか。
姫牡丹(ひめぼたん)A.kotchoubeyanus var macdowllii
黒牡丹よりも小型で疣も小さい。写真は輸入球の白花種。
姫牡丹の自生地
ほとんど土の中に埋もれて見つけにくい。
アガベ牡丹 A.agavioides
疣が細長く先端にアレオーレがある。
ブラボアナス A.bravoannus
最近発見された。亀甲牡丹とアガベ牡丹の中間種?
ブラボアナスの自生地
メキシコ・Trinidadの山にて
花牡丹モンストローサ A.furfuraceus
1979年にラスタブラス近辺の山で見つかったと言われている。
疣の形状が特異な個体。
雅牡丹(みやびぼたん) A.elongatus
1983年にA.spとして発表されたもので小型種。
疣は細く先端にアレオーレがある。
白花、大輪。
象角牡丹(ぞうかくぼたん) A.elongatus.longiareoratus
雅牡丹と同時期に導入された。角疣で長いアレオーレを持つ。
写真は30年前に輸入された原産地球。この苗は、花がややピンクがかる。
ご覧いただき有り難うございます。